広州交易会&三元里市場弾丸ツアー敢行記

皆様、こんにちは!

イーウーパスポートの並木です。

目次

広州交易会参観レポート

今回は先日広州にて開催された広州交易会を参観してきた際のレポートと、交易会参観後の限りある時間の中で駆け足で訪れた広州三元里市場巡りの模様をお伝えしたいと思います。

まず広州交易会については、先日高橋と山口のブログでも紹介させていただいたとおり、世界最大の展示会といわれるだけに、その規模はケタ違いであります。

広州交易会概略

広州交易会(通称 広交会)は、1957年春に第一回が開催されて以降、毎年春秋の2回開催され、中国では最も歴史のある展示会であるばかりでなく、最大規模且つ最多展示品目を誇り、

参加するバイヤーの人数及び国と地域も最多であると言われております。この61年の歴史の中で中国という国家そのものの発展と挫折を目の当たりにしてきたと同時に、文字どおり

中国改革開放、対外開放政策の旗印役を一手に担ってきたといっても過言ではありません。

ちなみに昨年第122回までの統計データによると、これまでの成約輸出金額が1兆2937億ドル、累計参加海外バイヤー数延べ約822万人になるそうです。 広交会1回ごとの展示規模が118.5平方メ

ートルにも及び、国内外の参加企業は25,000社に迫り、世界210余りの国と地域からおよそ20万人の海外バイヤーが参加しているそうです。

交易会ブース交渉体験記1

このような大変歴史と実績のある 広交会に、第3期期間中の5月3日に高橋、山口と参観してまいりました。最寄駅の客村駅は既に首から入場バッジ(上に添付したものが今回私が実際に使用し

たものになります。)をぶら下げた人たちが足早に展示会場へと歩を進めておりましたが、我々三名もその勢いに負けじと、巨大な会場の入り口を目指しました。会場の中に入ると我々三名は

各々興味のあるエリアを参観することにし、私はA区の3-2、4-2,5-2にあるスポーツ・レジャー系のエリアを周ってみることにしました。テントやバーベキューセットのようなアウトドア

用品や、ラケットやボール、釣り具のようなスポーツレジャー系、またトレーニング機器やヨガマットのようなフィットネス・ヘルス関連アイテムを扱うブースが所狭しと並んでいました。

私も自分の興味の赴くまま、このエリアの隅から隅まで見て回り、実際に面白い商品を見つけたブースでは直接交渉をしてみることにしました。1つ目はポリエステル生地でできたサッカーボ

ールを扱っている河南省の玩具工場のブースで交渉してみましたが、実際のボールのように固くて重い合成皮革を使用せずに、表面にはポリエステル生地を使用しているため軽くて、肌に当た

った際の衝撃も全く感じないほどのソフト感です。幼児用のおもちゃとしてだけでなく、仕事の合間のストレス解消アイテムや暇つぶしのお供に部屋に常備しておくと、思わず手に取ってしま

いたくなるような、さりげない存在感に大変魅力を感じてしまいました。さらに私を驚かしてくれたのが、その価格で大きさが9インチのサイズでミニマムロットが2000個、単価が@

0.78USD、12インチでミニマムロットが1500個、単価が@1.13USDという、非常に購買意欲をそそる価格を提示してくれました。色柄違いのアソートの場合も、ミニマム各1500個から対応

してくれ、さらに名入れも可能ということなので、販促ツールとして大量配布するなどの展開を考えてもよいかもしれません。ちなみに小型の空気入れもこの工場から同時に購入してセット売

りにしてもプラス@0.3USD程度ですので、空気を抜いた状態で出荷でき容積も嵩張ることなく輸送できるので輸送コスト削減の観点からも非常に面白い商材であると感じました。

交易会ブース交渉体験記2

次に訪れたのが、シリコン製のカップを扱っている寧波の工場のブースですが、ガラスや陶器のカップではなくシリコン製ですので、当然のことながら大変軽く持ち運びも便利で、アウト

ドアのお供にも持って来いではないでしょうか。紙コップを使ってゴミとして廃棄することに慣れてしまっている我々も、地球と環境にやさしいこのようなアイテムを積極的に使用することで

エコ意識の向上にも貢献すること間違いないのではないでしょうか。肝心の価格ですが、500mlサイズのものがミニマムロット1000個、ロゴ印刷なしで@0.9USD、画像にあるような全面印刷

のようななかなかのテクニックを駆使した場合は単価が@2USDになるようですが、これはこれでインテリア雑貨としても使えそうな雰囲気です。ただ食器として輸入される際には、食品衛生

法に関わる試験が必要になりますので、その点はご注意ください。

そんなこんなで何とかA区の3つのエリアにある全てのブースを見て周ることができましたが、今回の広州滞在のもう一つの目的でもある市場巡りを私一人で午後より敢行することにしまし

た。

広州三元里市場レポート

広州三元里市場巡り1

広州に数ある市場の中でもその名をよく知られている三元里市場を今回のターゲットにし、早速午後一で移動することにしました。

広交会の会場の最寄り駅である客村から三元里市場がある三元里駅までは地下鉄の路線図で見るとそんなに離れているようには見えないのですが、先日高橋がブログでも熱く語っていたとお

り、地下鉄の連絡が日本のようにスムーズに進まないばかりか、乗客も常にごった返している状態でしたので、結局1時間かかってようやく三元里駅に到着いたしました。

地下鉄の駅から出てきた限りでは、義烏の福田市場のような巨大な建物は目につきませんでしたが、事前に調べたルートを歩いているとまず眼前に現れたのが「020国际皮革五金城」でした。

この市場の付近にはコピーブランドの商品の購入を持ち掛けてくる輩がたむろしており、彼らの間をすり抜けるような形でこの市場の中へと入っていきました。名前の通り鞣した皮の原反があ

ちらこちらの店舗前に吊るされており、店内には採寸や裁断をする店員の姿もありました。皮といっても本当にいろいろの質感のものが並んでおり、素人の私には名称までは分かりませんが、

相当な種類の皮革材料が揃っており、これらがバッグや財布の材料として加工される前の姿なのかと改めて勉強になりました。天然皮革の独特の香りと様々な色に染色された皮革がそこら中に

吊るされている姿にすっかり圧倒されてしまった私でしたが、時間の関係もあり、次の市場へと向かうべくここを後にしました。ちなみに名前に五金とあるだけに皮革以外にも、ハンドバ

ッグやポーチなどに使用する金属パーツやファスナーの店舗もかなり入っていますので、ODMをお考えの方はこちらも併せてチェックされてもよいのではないでしょうか。

広州三元里市場巡り2

次に訪れたのは、完成品のバッグや財布が揃っている「越秀・中港皮具城」でしたが、一見百貨店を思わせるような雰囲気の建物の中に、大型のバッグからハンドバッグ、セカンドバ

ッグ、ポーチや財布を扱っている店舗が多数出店しており、その中にはもちろんOEMやODMにも対応してくれる店舗も多数ありました。また、こちらの市場のほぼすべての店先には在庫一

掃セールによる処分品が、かなり格安の値段で売られておりますので、一点ものを多品種集めて販売するような方などには一見の価値ある場所なのではないでしょうか。

広州三元里市場巡り3

そして私が三元里で最後に訪れた市場が「广州市鸿昇国际皮具皮带城」になりますが、こちらは皮革の中でも鰐皮を使ったアイテムの店舗が充実しており、バッグや靴、ベルト等が鰐皮独特の

風合いと存在感を醸し出しており、牛皮が主だった「020国际皮革五金城」とはまた違った雰囲気を漂わせている空間でした。

弾丸ツアーまとめ

こうして朝から目まぐるしく歩き回り、広州交易会と三元里市場を同日に体験することができましたが、正直時間が足りないだけでなく、広州の湿気を含む南国的な暑さの中を目まぐるしく

移動し続けるというのは体力的にもかなりキツイですので、決して皆様にはお勧め致しません。やはり皆様におかれましては、交渉することが第一の目的になってくると思いますので、

一日に一つの拠点に絞った上で、じっくり腰を据えて広交会なり市場巡りをする方が実入りは大きいと思いますので、決して私のような無茶な真似はお止めください。ちなみにこの日は、18時

より弊社主催の広州交流会が広州市内の日本料理店で行われ、弊社の会員様と楽しく歓談をしながらお食事をさせていただいた後、一部の参加者の皆様と2次会・3次会と続きホテルに戻ってき

た時には深夜2時になっておりました。翌朝は義烏に戻るべく、早朝6時前に起き荷造りやチャットワークチェックを済ませて、8時前にホテルをチェックアウト、それから高速鉄道で香港

に移動、香港から2時間半のフライトを経てまず杭州まで戻り、杭州から義烏に戻ってきた時には21時を過ぎていました。こうして2泊3日の広州弾丸ツアーはなんとか終了しました。

最後に広州交易会の話で締めたいと思いますが、今回広州から戻ってから複数の会員様から「広州交易会はどうでしたか?」「こんなアイテムとか扱っていましたか?」「来年は行ってみた

いと思っているんですが。。。」などといったお問い合わせやご希望をお伝えいただく機会が結構あり、今回の我々三人の経験が今秋以降の会員様及び非会員の参加希望者の方に対する情報や

サービス提供に結び付けることができるのではと強く感じました。ということで、皆様に今秋以降の広州交易会を絡めた弊社アテンドサービスのご活用をお勧めさせていただきながら

今回のブログを締め括らせていただきます。

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