中国で仕入れることは決めた。
あとは、「誰と組むか」だ。

2007年3月19日、肌寒い、曇りの日。
まっさらなパスポートを手に、たどりついた中国、義烏(イーウー)。

そこは、街全体が宝島だった。

買い付けた商品は2倍の値付けでも1週間後には売り切れた。

たしかに不良品も気になったが、面白いくらいに商品が回転した。
倍々ゲームで現金が増えていく、面白さ。

1年目、年商2億。
2年目、年商4億。

見たこともない金額を手にした。

だが、目先の利益にとらわれていた私は、大きなミスを犯していた。

「人」を見ていなかったのだ。

全幅の信頼を寄せていた中国人パートナーが1,000万円以上の中抜きをしていたことを知ったときは、自分の甘さを思い知った。しかも仲介した貿易会社の社員までグルだった。

そうなのだ。日本でも、中国でも同じなのだ。
“何をやるか”で集まった関係は、結局、自分の利益で動く。簡単に裏切る。

しかし、”誰と組むか”で集まった関係、杯を交わした相手とは、とことんまで運命を共にするものなのだ。

このことに気付いてから中国でのネットワークは広がり、義烏仕入れはうまく進んだ。

いまや広東、河北、河南、四川、雲南、延辺・・・中国の北から南までどこに行っても信頼できる身内がいる。中国語で「自己人」、つまり家族同然の付き合いだ。むしろ家族と言ったほうがしっくりくる。その関係に打算はないし、一切の遠慮もないが、気づくとお互いに利益を得て、うまい酒を飲み交わす。そんな関係がもう幾年も続いている。

つまり私が中国輸入ビジネスで夢をかなえることができたのも、組む相手を間違えなかったからだ。

誰もが成功する可能性がある「中国」というフィールド、そして少資本でも入り込める「中国輸入ビジネス」。

これからは義烏、そして中国をよく知る日本人として、同胞の成功をサポートしていきたいと思っている。

代表取締役
佐藤大介

佐藤大介 Profile

埼玉県春日部市出身。経済産業省後援ドリームゲート中国輸入アドバイザー。

時給800円のフリーター時代にネット通販と出会い、中国輸入ビジネスを始め2年目で年商4億円を売り上げる。

以来「中国輸入ビジネス」の第一人者として中国の貿易特区イーウーに現地法人を作り、会員制の中国輸入ビジネスサポートサービス「イーウーパスポート」を運営。

現地での買い付け・仕入れツアーを主催し、ノウハウを学びながら輸入ビジネスに取り組む会員の多くが成果を出している。