「中国から輸入したいけど配送方法が多すぎてどれを選べばいいのか分からない」「納期を短縮しつつ、なるべくコストを抑えたい」
そんな悩みをお持ちではないでしょうか?
本記事では、中国輸入における3つの送料の仕組みから、船便・航空便の特徴、そして実践的な送料削減テクニックまで、中国輸入のプロが具体的に解説します。
また、商品の特性に応じた配送方法の選び方や、すぐに実践できるコスト削減のポイントもご紹介。
本記事を読めば、中国輸入ビジネスの成功を手繰り寄せるための具体的な方法が見つかるでしょう。
中国輸入でかかる送料の種類とは?
まず、中国輸入ビジネスを成功させるには、3種類の送料を理解する必要があります。ここでは、中国国内の配送料、国際輸送費用、日本国内の配送料の特徴と仕組みを詳しく紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください!
中国国内で必要な送料
中国国内送料は、仕入れ先の工場や倉庫から輸出代行業者までの配送費用を指します。中国国内の物流面は発達しているので、多くの場合は、大手物流会社が担当します。
ロット数が大きい場合や長期的な取引関係がある場合は、仕入れ先が送料を負担してくれるケースもあります。
中国国内の主要都市間であれば2〜3日程度で配送が完了します。
中国から日本に送るための送料(国際送料)
国際送料は中国から日本までの輸送費用であり、中国輸入における最大のコスト要因です。配送方法は航空便と船便が主流で、商品の重量や容積、納期の要望に合わせて選択します。
航空便は納期までのスピードに優れる一方でコストが高く、船便は低コストですが納期に時間がかかります。
荷物の重量や体積により、料金が変動する料金体系です。
日本国内で必要な送料
日本国内送料は、通関後の国内輸送費用と保管料金で構成されます。空港や港から指定の倉庫までの輸送費、倉庫での保管費用、最終的な納品先までの配送料が含まれます。
通関後の国内輸送は、保管場所の選択や配送ルートによってコストを抑えることが可能です。
船便と航空便はどちらを選ぶべきなのか?
中国輸入を成功させるには、商品に合わせた輸送方法の選択が不可欠なんです。コストと納期のバランスを考慮し、船便と航空便の特徴を理解することで、自分に合った配送手段を選択できます。
ここでは、船便と航空便についてのメリットや計算方法を紹介します。
船便
船便による輸送は、到着まで3週間から1ヶ月程度の時間を要する配送方法です。大型の家電製品や家具、建材など重量のある商品の輸送に向いています。コンテナを使用した大量輸送もおすすめです。
航空便では取り扱えない危険物や液体類も、手続きを行えば輸送できる点も大きな特徴です。
船便のメリット
船便の魅力は、航空便と比較して輸送コストを大幅に抑えられる点です。特に大量の商品を一度に輸送する際のコストパフォーマンスに優れています。
アパレルのような在庫に余裕を持って運営できるビジネスモデルとの相性が良いです。
船便の計算方法
船便の料金体系は、貨物の性質や量によって異なる計算方法が適用されます。
小口貨物の場合は重量または容積による従量制運賃が基本となり、コンテナ単位の輸送では20フィートや40フィートといったコンテナサイズごとの固定料金が採用されます。
20 フィートコンテナ: 2.3m(幅) x 5.7m(縦)x 2.4m(高さ)
40 フィートコンテナ: 2.3m(幅)x 12m(縦)x 2.4m(高さ)
40 フィートHC(ハイキューブ):2.3m(幅)x 12m(縦)x 2.7m(高さ)
上記の容量に合う商品であれば、送料を削減できますが、容量に対して商品が少なければ割高になってしまいます。
また、輸送費の目安は下記の通りです。
20フィートコンテナ:20~30万円/1台
40フィートコンテナ:40~50万円/1台
燃料サーチャージや通関料、港での諸経費なども総コストに含まれるので、注意してください。
航空便
航空便は中国から日本まで最短2〜3日で配送が可能な輸送手段です。高額商品や季節性の強い商品、納期を優先する必要がある商品に向いています。
輸送中の商品管理が厳重で、温度管理や衝撃対策も行ってくれます。
航空便のメリット
航空便の最大のメリットは、圧倒的な納品スピードにあります。圧倒的な納品スピードにより在庫回転率を高め、需要の変化に素早く対応可能です。
また、厳重なセキュリティ体制により商品の紛失や盗難リスクが極めて低く、高価な商品の輸送にも向いています。
航空便の計算方法
航空便の料金は、実重量と容積重量を比較して高い方が優先となります。
容積重量は、
縦×横×高さ(cm)÷6,000(cm3/kg)で算出されます。
例えば、実重量20kgのダンボール貨物で、大きさが縦(50cm)×横(50cm)×高さ(70cm)の場合の実重量と容積重量は、下記の通りです。
実重量:20kg
容積重量:50×50×70÷6000=29kg
上記の場合、容積重量の方が重いので、送料を計算する際は29㎏が適用されます。
また、計算された重量に航空運賃を掛けて総運賃が決定されます。この他に燃料サーチャージや保険料、通関費用などの費用も発生するため、総コストを事前に把握して進めましょう。
中国輸入で送料を削減する方法
中国輸入ビジネスにおいて、送料コストを削減することは成功への第一歩です。商品選びから配送方法、発送量の調整まで、削減できるコストを理解することが大切です。
ここでは実践的な送料削減のテクニックをお伝えします!
サイズが小さくて重量が軽いものを選ぶ
中国輸入ににおける送料削減の基本は、商品選定の段階から始まります。スマートフォンアクセサリーや小型雑貨など、コンパクトで軽量な商品を扱うことで、輸送コストを抑えることができます。特に航空便を利用する場合は、容積重量と実重量の関係を考慮した商品選びが重要です。
また、小型・軽量商品は在庫を保管するスペースも少なく済むので、倉庫費用の削減にもつながります。
船便を利用する
大型商品や大量ロットの輸入を検討している方は、船便の活用がおすすめです。航空便と比較して輸送時間は長くなりますが、コストを大幅に抑えることができます。
特にコンテナ輸送の場合、容積を活用することで単位あたりの輸送コストを下げることが可能です。また、危険物や液体など航空便で制限される商品も輸送できるので、取扱商品の幅も広げることができます。
一度に多くの荷物を送る
一度に多くの荷物をまとめることで、送料を削減できます。多くの代行業者は発送量に応じた料金体系を採用しており、大量発送により単価を落とすことが可能です。
また、まとめて発送することで通関手続きの回数も減り、諸経費の削減にもつながります。
特約契約を結ぶ
配送業者と特約契約を結ぶことで、定期的な取引による割引料金の適用が可能になります。取引量が増えていくにつれて、有利な条件での契約が実現できます。
特約契約には最低取引量の設定が必要な場合もありますが、長期的な取引計画を立てることで、長期的にみた配送コストを削減できるでしょう。
輸入代行業者を利用する
専門知識と豊富な経験を持つ輸入代行業者を活用することで、自分に適した配送方法で商品を輸入できます。
通関手続きや倉庫管理など、輸入に関連する業務を一括して任せることもでき、業務効率の向上にもつながるでしょう。
送料を削減して成功への第一歩を
中国輸入ビジネスにおける送料の削減は、ビジネスを成功させるための重要な要素です。
送料の種類を理解し、商品の特徴に合わせた配送方法を選択することが基本。具体的には、小型・軽量商品の選定、船便の活用、代行業者の利用など、様々な方法を組み合わせることで送料を削減できます。
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