Amazonセラー評価改善ロードマップ

「良い商品を仕入れているのに、なかなか売上が伸びない」
「購入者からの評価がなかなか集まらない」

このような悩みを解決するために「カスタマーレビュー(商品レビュー)」を増やそうと考えるAmazonセラーは多いのではないでしょうか。

しかし、実は「出品者評価」も売上に大きく影響していることはご存じですか?

購入者は「どの商品を買うか」だけでなく「どの出品者から買うか」も見ています。たとえ同じ商品でも、出品者の評価によって売れ行きが変わることもあります。また、評価数をただ増やすのではなく、信頼につながる評価を積み上げていくことが大切です。

本記事では、Amazon出品者評価の基本から、改善方法や注意点までを分かりやすく解説します。

この記事を最後まで読めば、今日から実践できる評価改善の流れがつかめるはずです。

目次

出品者評価とは?基本と仕組み

出品者評価とは、商品そのものではなく「出品者の対応」に対して付けられる評価です。商品の品質を評価する「カスタマーレビュー」とはまったくの別物なので、最初にしっかり区別しておきましょう。

どのように評価されるか

出品者評価は5段階の星(★1〜5)で示され、直近365日間の内容をもとに、高評価の割合として出品者プロフィールに表示されます。

購入者は、注文から商品到着、その後のやり取りまでの一連の体験をもとに評価します。具体的には、以下のような体験が評価につながります。

  • 商品が予定より早く届いた
  • 梱包が丁寧で、商品がきれいな状態で届いた
  • 問い合わせに対して迅速かつ丁寧に対応してくれた

信頼のある出品者として見てもらえるよう、★4.5以上(高評価率95%前後)を目指しましょう。

評価は注文履歴または評価投稿ページより、注文から90日以内であればいつでも投稿できます。星の数を選択し、コメントを入力するだけで完了するシンプルな仕組みです。

Amazonでは、虚偽の投稿や特典と引き換えに評価を促す行為を禁止するポリシーが設けられています。そのため、公平性が保たれた信頼性のある評価として機能しています。

(参考:Amazon「出品者に関する評価・コメントについて」

評価を理解して正しく活用する

出品者評価は購入者の任意のため、問題がなければ投稿されないことが多く、カスタマーレビューに比べても集まりにくい傾向があります。さらに、評価数だけをやみくもに増やすと低評価がつくリスクもあるため、正しい方法で質の良い評価を積み上げていくことが大切です。

また、出品者評価は購入者の声を直接把握できる貴重なデータでもあります。セラーセントラルの「パフォーマンス」→「評価」メニューから、受け取った評価やコメントはいつでも確認可能です。

どの対応が喜ばれ、どこに改善の余地があるかを把握することで、サービスの質を高めるヒントとして役立ちます。

高評価がもたらす3つのメリット

1.ショッピングカートの獲得率が高まる

Amazonの商品ページには「カートに入れる」ボタンが表示されています。

同じ商品を複数の出品者が扱っている場合でも、このボタンに表示される出品者は基本的に1つに絞られます。多くの購入者はこのボタンからそのまま購入するため、カートボックスを獲得できるかどうかが売上に大きく関わります。

どの出品者が表示されるかは、価格や配送条件に加えてパフォーマンス指標も含めてAmazonが総合的に判断します。そのため、出品者評価も含めた指標が高いほど、カートボックスを獲得しやすくなる傾向があります。

2.購入者から信頼され、選ばれやすくなる

同じ商品を複数の出品者が扱っている場合や、高価なものを買うときほど、購入者は出品者評価を確認して購入先を決めます。ほんのわずかな差でも判断に影響することがあるため、少しでも高評価を積み上げることが大切です。

また、一度購入してもらえると「ここで買えば大丈夫」という安心感が生まれ、リピートにもつながりやすくなります。購入が増えることで評価がさらに積み上がるという好循環が生まれるのも、出品者評価ならではの特徴です。

3.Amazon公式セールに参加できる

出品者評価が高いと、タイムセールなどの参加条件を満たしやすくなります。

たとえば数量限定タイムセールでは、出品者の参加資格として、全体的な評価が★3.5以上であることが条件のひとつとされています。この全体的な評価には出品者評価も含まれているため、評価を高く保つことがセール参加条件の達成にもつながります。

セール期間中は多くのユーザーが集まり、通常時よりも商品が見られやすくなるため、売上を伸ばすチャンスが広がります。

※参加条件はセールごとに異なるため、最新の情報は公式サイトをご確認ください。

(参考:Amazon「タイムセール」

7つのセラー評価改善ロードマップ

評価の仕組みやメリットを理解したら、実際に改善に取り組んでいきましょう。ここからは、出品者評価を高めるための具体的な方法を紹介します。

1.商品情報は盛りすぎず、正確に掲載する

低評価が生まれる大きな原因は「実物が思っていたものと違った」というマイナスなギャップです。購入を促すために盛りすぎた商品説明や加工の強い画像を載せてしまうと、かえって購入後の満足度が下がるおそれがあります。

傷や使用感、注意点などはあらかじめ記載しておきましょう正確な情報を伝えることで納得して購入されやすくなり、評価の安定につながります。

2.問い合わせ対応は丁寧に行う

問い合わせ対応のやり取りが、つい事務的になっていませんか?

画面越しのやり取りだからこそ、丁寧な文章や一言お礼を添えるだけで、購入者に良い印象を与えやすくなります。特にトラブル対応の場面では、購入者の気持ちに寄り添う姿勢が大切です。真摯に向き合うことで安心感が生まれ、低評価の防止にもつながります。

購入者が安心して問い合わせできる環境を整えることが重要です。

※外部ツールの利用については、Amazonのガイドラインに従い適切に運用してください。

 (参考:Amazon「コミュニケーションに関するガイドライン」

3.公式レビューリクエスト機能を活用する

「レビューをリクエストする」機能を使うことで、購入者に対して評価を依頼することができます。操作はシンプルで、セラーセントラルの「注文管理」から対象の注文番号を開き「レビューをリクエストする」ボタンをクリックすれば完了です。

送信される文章はAmazonが作成したテンプレートのみでカスタマイズはできませんが、規約に抵触せず安全に依頼でき、個別にメッセージを送るよりも開封されやすいのが特徴です。

対象となるのはお届け日から5〜30日以内の注文のため、タイミングを逃さないよう毎週決まった曜日にまとめてチェックする習慣をつけましょう。

なお、注文管理画面の購入者名をクリックしてメッセージを送る方法では、文章を自分で作成して送ることができます。ただし、内容に関する細かい規約があり違反するとアカウント停止につながるリスクもあるため、まずは「レビューをリクエストする」機能を優先して活用するのがおすすめです。

 ※詳細は公式サイトをご確認ください。

(参考:Amazonセラーセントラル「購入者にレビューをリクエストする」

4.必要なカスタマーサポートを丁寧に行う

購入者から問い合わせや商品に関する問題の連絡があった場合は、Amazonのコミュニケーションガイドラインに従い、必要なカスタマーサポートを丁寧に行いましょう。

なお、購入後の単なるお礼を目的としたメッセージなど、注文の履行やカスタマーサービスに必要のない連絡はAmazonのガイドラインで制限されています。

購入者へ連絡する際は、Amazonが認める方法・内容の範囲内で行い、評価やレビューの変更・削除を促す内容は含めないよう注意しましょう。5.Amazon Vineを活用して評価を増やす

新商品は評価がつきにくく、購入者に選ばれにくい状態になりがちです。Vineプログラムを活用することで、評価ゼロの状態からいち早く抜け出しましょう。

Vineプログラムとは、Amazonにより選定されたレビュアー(Vineメンバー)に商品を提供し、初期の評価を集めるAmazon公式のプログラムです。一定数のレビューを獲得できる仕組みがあります。

Vineで得られるのは商品レビューであり、出品者評価とは異なりますが、購入の後押しとなり取引数の増加につながります。なお、Vineは無料ではなく手数料が発生するため、費用対効果を考えながら導入を検討しましょう。

※料金や利用条件は変更される場合があるため、最新の情報は公式サイトをご確認ください。

(参考:Amazonセラーセントラル「Amazon Vine」

6.回転の良い商品で販売数を増やす

いくら丁寧に対応していても、販売数が少なければ評価がつく機会自体が生まれません。まずは回転の良い商品や低価格の商品を使って、取引数を増やすことから始めてみましょう。消耗品や低価格の商品は購入のハードルが低いため、短期間で販売数を伸ばしやすいのが特徴です。評価が一定数積み上がってくると信頼性が高まり、本命商品も売れやすくなってきます。

7.低評価には迅速に対応する

低評価がついてしまっても、落ち込まずすぐに対処しましょう。

まずは内容を確認し、購入者がどの点に不満を感じたのかを把握します。そのうえで返品・返金・交換など必要な対応を誠実に進めることで、印象の改善や評価の見直しにつながる可能性もあります。

また、出品者に責任のない内容や規約に反する評価は、削除申請の対象となる場合があります。以下に該当する場合は、セラーセントラルへ削除できるか確認しましょう。

  • FBA配送による遅延や破損
  • 商品レビューのみの内容
  • 個人情報の記載

低評価を放置せず適切に対応することが、評価を健全に保つポイントです。

評価改善と合わせて知っておきたい4つの注意点

評価獲得に熱心になるあまり、意図せず規約に違反してしまうケースも少なくありません。以下の4つの注意点を、必ず押さえておきましょう。

1.報酬付きの評価依頼は行わない

評価の対価として金銭やギフトカードなどを提供する行為は、アカウント停止につながる危険性が非常に高いです。

以下のような依頼はすべて規約違反となります。

  • 「レビューを書いたらギフト券プレゼント」
  • 「星5でクーポン進呈」
  • 「レビュー投稿で次回割引」

また、チラシの同梱で「評価をお願いします+特典」と記載することも対象となる場合があります。不自然な評価は、Amazonのシステムによって検知される仕組みになっているため、最悪の場合はアカウント停止などのペナルティにつながる可能性があります。

なお、評価に関するルールはカスタマーレビューに関するポリシーに準じているため、あわせてご確認ください。

(参考:Amazon「カスタマーレビューポリシー」

2.評価依頼は送りすぎない

評価が欲しいからといって、何度も評価を依頼するのは避けましょう。

繰り返しの連絡は購入者に負担を与え、かえって低評価につながるおそれがあります。特に、返信がないからといって追加でメッセージを送るのは逆効果になりやすいため注意が必要です。

購入者の状況や気持ちを尊重することが、結果的に良い評価につながります。評価依頼は1つの注文につき1回を目安にしましょう。

3.購入者を安易に外部サービスへ誘導しない

Amazonで購入した購入者との連絡は、Amazonが定めるコミュニケーションガイドラインに従って行う必要があります。

LINEや自社サイトなどAmazon外のサービスへ購入者を安易に誘導したり、Amazonから取得した購入者情報を利用して外部から連絡したりする行為は、規約に抵触する可能性があります。

特に、自社サイトや他のモールでの購入を促すなど、Amazonの販売プロセスを回避する目的で外部へ誘導する行為は禁止されています。

購入者への連絡やアフターサポートを行う場合は、Amazonが認める方法・内容の範囲内で対応しましょう。

4.評価の反映には最大48時間かかる

購入者が評価を送信してから管理画面に表示されるまで、最大48時間程度のタイムラグが発生することがあります。これはAmazonのシステム上の処理によるもので、正常な動作です。数値がすぐ変わらなくても焦らず待ちましょう。

もし数日経過しても反映されない場合は、購入者が送信を完了していないか、システム側で保留されている可能性があります。その場合も何度も問い合わせせず、時間をおいて状況を確認するようにしましょう。

まとめ

出品者評価はただ集めるだけでなく悪い評価を未然に防ぎながら、良い評価を積み上げる仕組み」を作ることが大切です。一度積み上げた評価は長期にわたって効果を発揮する資産になります。

一気に全部取り組もうとせず、今日できることから一つずつ始めてみてください。

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