福田市場(イーウー市)・アリババ・タオバオ|中国輸入3大仕入れ先を徹底比較!

「中国輸入で初心者におすすめの仕入れ先を知りたい」
「アリババとタオバオの違いがよくわからない」
「いつか中国現地で直接仕入れてみたい」

中国輸入に取り組む中で、「どこから仕入れるか」で迷う方は多いのではないでしょうか。実際、仕入れ先によってコストや手間が大きく異なり、売上にも大きな影響を与えます。

この記事では、中国輸入で人気の3大仕入れ先「福田市場(イーウー市)」「アリババ(1688)」「タオバオ」について、それぞれの特徴やメリット・デメリットをわかりやすく解説します。

本記事を読めば、自分に合った最適な仕入れ先が見つかり、スムーズに中国輸入ビジネスを進めていけるようになりますよ。ぜひ最後までお読みください。

目次

市場仕入れとインターネット仕入れの違い

まず、中国輸入の仕入れには、大きく分けて「オフライン仕入れ」と「オンライン仕入れ」の2つの方法があります。それぞれの違いについて解説します。

市場仕入れ

市場仕入れとは、中国にある市場に自ら足を運び、現地で商品を見て選ぶ方法です。

市場仕入れのメリットは、商品の実物を見ながら仕入れられるため、品質の確認や現地での価格・OEM交渉ができることです。その半面、中国に行くための時間と費用がかかるほか、言語の壁や海外送金など、実務的なハードルもあります。

中国国内で人気の仕入れ場所は、義烏(イーウー)、深セン、広州です。

インターネット仕入れ

インターネット仕入れとは、総合卸売サイトを使って、オンラインで商品を注文する方法です。

インターネット仕入れでは、スマホやパソコンがあればどこからでも注文できるため、時間や場所に縛られずに仕入れができます。
ただし、写真だけでは品質を100%見分けることは不可能で、注文と異なる商品が届いたり、不良品が大量に発生するリスクもあります。
また、海外発送に対応していない業者も多く、現地港湾からの海外発送手続きを自分で手配しなければならない場合もあります。

代表的なECモールには、Alibaba.com(海外向け)、1688.com(中国国内向け)を筆頭に、タオバオ(Taobao)、アリエクスプレス(AliExpress)、ピンドォドォ(拼多多/Pinduoduo)などがあります。

福田市場(イーウー市)・アリババ・タオバオの違いを比較

この章では、中国輸入EC事業者の仕入先として人気の「福田市場(イーウー市)」「アリババ(1688)」「タオバオ」の特徴やメリット・デメリットを比較していきます。

概要比較

3大モールの違いは早見表で比べると、以下のとおりです。

仕入れ先福田市場(イーウー市)アリババ(1688)タオバオ
仕入れ方法現地訪問
(0から探すのでなければ遠隔アテンドも対応可。工場直営も多数あり)
オンラインオンライン
形態実店舗型の卸売市場オンライン卸売市場(BtoB)オンライン小売市場
BtoC(一部CtoC)
最小発注数(MOQ)多い
(100個単位でも可、アイテム次第)
在庫品:1,2個でもOK
製作品:多い
少ない
(OEMなどでなければ1個から購入可)
価格安い
(最近はアリババより安いこともあるがケースバイケース)
安い高い
OEM/ODM対応多くが対応多くが対応基本不可

仕入れ先ごとの特徴・メリット・デメリット

続いて、それぞれの特徴とメリット・デメリットを解説します。

福田市場(イーウー市)

福田市場(イーウー市)は、中国浙江省義烏市にある、世界最大級の日用雑貨の卸売市場です。現在は約7.5万店舗が並び、総面積は約640万㎡(東京ドーム約30個分以上)に及ぶとされています。
福田市場(イーウー市)は拡張を繰り返しており、公式発表や各種資料によって店舗数・面積の表記に差異があります。

アクセサリー、おもちゃ、家電、衣料品、化粧品、文房具、家具、生活雑貨などあらゆる商品が揃います。

福田市場(イーウー市)は、中国浙江省義烏市に位置する世界最大級の日用雑貨の卸売市場です。アクセサリーやおもちゃ、文具、インテリア、衣料品など幅広い商品を一度に比較・検討できるのが特徴です。

最大のメリットは、実物を見ながら品質や素材を確認し、その場で価格交渉ができることです。商品によっては100個単位など小ロットにも柔軟に対応しており、最近ではアリババよりも安く仕入れられるケースもあります。ビジネスを本格化させたい人には、現地仕入れは非常に有効な手段です。

一方で、現地仕入れには渡航費・滞在費がかかるほか、中国語でのやり取りや支払い対応などのハードルがあります。
そのため、現地に行けない人や言語面に不安がある人は、代行業者を通じた遠隔アテンドサービスを利用する方法もおすすめです。現地スタッフが代わりに商品を確認・交渉してくれるため、オンラインでも実地に近い仕入れ体験が可能です。

福田市場(イーウー市)での仕入れが適している人
  • 実際に商品を確認しながら仕入れたい人
  • 現地での価格交渉や取引経験を積みたい人
  • 現地での価格交渉や取引経験を積みたい人

アリババ(1688)

はじめに、アリババには中国国内向けのサイト「1688.com」と海外向けのサイト「Alibaba.com」の2種類があります。今回は1688.comを前提に解説します。

アリババは、中国企業向けのBtoB(企業間取引)サイトで、まとめて大量に安く仕入れられるのが特徴です。交渉やカスタマイズにも対応している場合が多く、OEMや自社ブランドを作りたい人にも適しています。

ただし、最小発注数(MOQ)が少なめに設定されていることがあり、初期投資が大きくなる場合があります。表示言語は基本的に中国語のみですが、Google翻訳機能を使えば画面上の内容はある程度理解できます。
ただし、出品者とのやり取りや交渉はすべて中国語で行われるため、翻訳ツールだけでは対応が難しい場面もあります。
また、日本への直接発送に対応していないセラーがほとんどのため、輸入代行業者の利用が必須です。

すべてオンライン上でのやり取りになるため、写真と実物の違いがあったり、品質にばらつきがあることもありますので、信頼できる取引先を見つけることが重要です。

アリババ(1688)での仕入れが適している人
  • 海外せどりなど、多品目を小ロットで扱いたい人
  • 中国国内に取引パートナーや拠点がある人
  • 中国全土から幅広く商品をリサーチ・仕入れしたい人
  • OEM商品やオリジナルブランドを展開したい人

タオバオ

タオバオは、中国国内向けのBtoB(一部CtoC)のネットモールで、感覚的にはAmazonや楽天市場に近い存在です。

タオバオの最大のメリットは、OEM商品など特殊なケースを除けば、1個から購入できる点です。
小売を前提とした販売サイトのため、比較的品質が安定しており、不良品が少ないのも特徴です。
また、中国国内の一般消費者向けに幅広いジャンルの商品が出品されており、トレンド性の高いアイテムを見つけやすいのも魅力です。

ただし、知的財産権に抵触する可能性のある商品が含まれている場合があるため注意が必要です。たとえば、人気のアニメグッズなどが格安で売られていても、日本で販売すると知的財産権を侵害する可能性があり、法令違反に問われるリスクがあります。商品の選定と出品前の確認が欠かせません。

タオバオでの仕入れが適している人
  • 中国輸入を始めたばかりの人
  • 小ロットやサンプル仕入れを試したい人
  • トレンドアイテムや若者向け商品を扱いたい人

中国輸入の仕入れ先Q&A

この章では、中国輸入の主要仕入れ先である「福田市場(イーウー市)」「アリババ(1688)」「タオバオ」にまつわるよくある疑問をまとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。

個人でも福田市場(イーウー市)は利用可能?

個人でも福田市場(イーウー市)の商品を仕入れることは可能です。ただし、現地で直接仕入れる場合は、中国語が話せることが前提となり、現地の商習慣にも理解のある方に限られます。
そのため、初めての方や言語に不安のある方は、通訳や代行業者のサポートを受けながら進めるのが現実的です。

弊社イーウーパスポートでは、福田市場(イーウー市)のアテンドや仕入れツアーを行っています。興味がある方は、以下よりチェックしてみてください。
イーウーパスポートのアテンドサービス
イーウーパスポートの義烏仕入れツアー

中国語ができなくても大丈夫?

中国語ができなくても、仕入れは可能です。アリババ(1688)やタオバオなどの中国サイトは、中国語表記ですが、Google翻訳を使えばある程度の意味は分かります。

とはいえ、出品者との細かいやり取りや価格・在庫の交渉になると、自動翻訳では難しい場面も出てくるでしょう。中国語に不安がある場合は、代行業者を利用するのが安心です。「この商品はサイズ違いがありますか?」「何個から注文できますか?」といった基本的な情報は、商品ページ内に記載されている場合がほとんどです。
一方で、素材の確認や値段交渉、OEM/ODMの相談など、より踏み込んだやり取りでは代行会社の存在が大きく役立ちます。

少量から買える?

少量からでも仕入れが可能です。特にタオバオは、全て商品が1個から注文できます。

アリババ(1688)や福田市場(イーウー市)でも、交渉次第では少量対応してもらえる場合もありますが、基本は大口注文です。
ただし、福田市場(イーウー市)ではアイテム次第で数個単位から対応してもらえるケースもあります。

「まずはテスト販売で売れ行きを確認したい」という人は、タオバオで仕入れると良いでしょう。(*タオバオはOEMなどでなければ1個から購入可)

信頼できる代行業者の選び方は?

中国輸入において、代行業者は欠かせないビジネスパートナーですよね。料金の安さだけで決めてしまうと、対応が雑だったり、トラブル時にサポートがなかったりする場合もあります。信頼できる代行業者を選ぶときのポイントは以下の4つです。

  • 料金体系が明確で適切か
  • トラブル対応の責任範囲が明記されているか
  • 日本語での迅速な問い合わせ対応が可能か
  • 日本基準の検品体制があるか

「価格・対応・サポート」のバランスが取れている代行業者を選ぶことで、安心して中国輸入ビジネスを進められますよ。

おすすめの代行業者については以下の記事で紹介しています。ぜひ参考にしてみてください▼

アリババとタオバオの違いと使い分けは?

アリババ(1688)は法人向けのBtoBサイトのため、製作品では最小発注数(MOQ)が高めに設定されている商品が多く、初期ロットが大きくなりがちです。
一方、在庫品であれば1個や2個からでもサンプルとして購入できる場合があります。
また、BtoB取引の性質上、パッケージが付いていない商品も多く、出荷前の検品が行われていないケースもあるため注意が必要です。

一方でタオバオでは、個人向けに1個からでも商品を買えます。価格はやや高めですが、少量でのテスト仕入れやサンプル購入に向いています。

アリババ(1688)では、まず在庫品を小ロットでテスト仕入れし、品質や反応を確認したうえで、良ければOEM/ODMでの発注へ進むという流れが一般的です。
一方、タオバオは小売向けのため、無在庫販売や購入者への直送にも対応しやすく、不良品リスクが比較的低い点がメリットです。
それぞれの特性を理解し、自社の販売スタイルに合わせて使い分けることが重要です。

まとめ

今回は、中国輸入の人気の仕入れ先をご紹介しました。最後に、それぞれの仕入れ先の特徴をもう一度まとめます。

福田市場(イーウー市)

中国国内にある世界最大級の日用雑貨の卸売市場。現地まで行くコストと手間はかかりますが、実際に商品を手に取って確認できるため、安心して仕入れができます。実際に商品を手に取って確認でき、その場でOEM/ODM交渉が可能ですので最速でオリジナル商品製造が可能です。

アリババ(1688)

中国国内向けのBtoB(企業間取引)サイトで、中国国内銀行口座と紐付いたアリペイ(Alipay)アカウントが必須となります。
また、海外発送に対応していない出品者が多いため、日本から仕入れる場合は輸入代行業者の利用が必須です。

タオバオ

中国国内向けのBtoC型ネットモールで、OEMを除けば1個から仕入れが可能です。
出店者の多くは小規模業者で、既製品を中心に扱っているため、品質が安定しやすく、初心者でも扱いやすいのが特徴です。
少量での仕入れやテスト販売にも向いており、まずは中国輸入を始めてみたい方に適した仕入れ先といえます。

それぞれの特徴を理解し、ご自身の状況に合った仕入れ先を選んでみてください。どの仕入れ先も、代行業者を通すことでより安全・安心な取引ができます。

中国輸入代行の「イーウーパスポート」では、オンライン仕入れの発送代行はもちろん、直接仕入れのアテンドや仕入れツアーを開催しています。

「福田市場(イーウー市)で仕入れをしてみたいけれど、初めてで不安」
「インターネット仕入れから始めたいけれど、探し方が分からない」

このようなお悩みがありましたらお気軽にご相談ください。初心者の方から大規模事業者様まで、お客様一人ひとりの状況に合わせてサポートさせていただきます。

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