中国輸入物販の正しい価格設定の考え方と利益最大化の5つのポイント

「価格設定でいつも迷ってしまう……」
「中国輸入物販の利益計算が苦手」

商品の売上を大きく左右する価格設定。利益を残すことと、購入者に納得してもらえる価格のバランスが難しく、悩んでしまう人も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、正しい価格設定の方法から中国輸入物販にかかるコスト、利益を最大化するための具体的なポイントまで解説します。

この記事を読めば、利益を残しつつ、購入者にも納得してもらえる価格設定をできるはずです。ぜひお読みください。

目次

中国輸入物販の価格設定方法

中国輸入ビジネスで一般的な価格設定方法は以下の3つです。

  • 利益率から逆算する
  • 市場の相場から決める
  • 商品の価値で決める

1つずつ詳しく解説します。

利益率から逆算する

中国輸入物販では、販売方法にかかわらず、仕入れ前に必ず利益率を算出した上で仕入れ可否を判断するのが基本です。

特に、既製品の輸入転売では、送料や関税などをある程度ざっくり見積もり、目標とする利益率から逆算して販売価格を想定する方法がよく用いられます。

中国輸入物販における目安の利益率は15~30%程度とされており、OEM販売やオリジナル商品では、30~50%を目標に設定するケースも多いです(※1)。

なお、価格設定の考え方は「利益率」「相場」「商品価値」といった切り口で分けて説明していますが、実際の仕入れ判断では、これらを組み合わせて総合的に判断することが前提となります。

そのうえで、まずは目安として、目標の粗利益率から販売価格を算出する方法を見ていきましょう。

ここでいう「商品原価」とは、商品代金だけを指すものではなく、仕入れから日本に届くまでにかかる費用を含めた総コストのことです。具体的には、商品代金に加え、中国国内送料、国際送料、関税・消費税、輸入代行手数料などを含めた金額が商品原価となります。

これらを踏まえたうえで、商品原価を基準に、目標の粗利益率から販売価格を逆算する計算式は以下のとおりです。

販売価格 =商品原価 ÷ (1-目標の粗利益率)

では、実際に例を挙げて計算してみましょう。

例)送料や関税などを含めた商品原価が1,000円、目標粗利益率30%(0.3で計算)の場合

販売価格 = 1,000 ÷ (1 − 0.3)
    = 1,000 ÷ 0.7
≈ 1,428.57円

四捨五入して、1,430円が販売価格の目安となります。

目標利益率から販売価格を決めるメリットは、確実に一定の利益を確保できることです。さらに、計算がシンプルで価格設定しやすいメリットもあります。

一方で、売上原価を正確に把握するのが難しい、市場より価格が高すぎる場合は売れにくくなるといったデメリットがあります。

利益率から販売価格を決める方法は、競合が少ない商品やオリジナル商品を販売する場合などに向いています。

※1:利益率は、商品ジャンルや販売チャネルに加え、為替変動などの外部要因によっても大きく異なります。

市場の相場から決める

2つ目の方法は、同じ商品や似たような商品がどのくらいの価格で販売されているかを基準に価格を決める方法です。市場の相場を調べることで、売れやすい価格帯を把握できます。

この方法は中国輸入ビジネスでよく用いられます。特に、商品での差別化が難しい既製品転売では、まず市場の相場を把握することが重要になります。

実際のリサーチでは、
① 市場の相場を把握する → ② 目標とする原価・利益率を設定する → ③ 仕入れ可否を判断する
という流れで進めるケースが一般的です。

具体的には、相場を基準に「この価格帯で販売するなら、原価はいくらまでに抑える必要があるか」を逆算し、その条件に合う仕入れ先をリサーチします。

サンプル購入を行い、実際のコストや品質を確認したうえで、市場の商品と十分に競争できると判断できた場合に、本仕入れを行います。

このように、市場の相場から価格を考える方法は、単独で完結するものではなく、利益率や商品価値と組み合わせて判断する前提の考え方です。

相場を無視した価格設定は売れにくくなりやすい一方、相場だけに合わせすぎると価格競争に陥り、利益率が低くなる可能性があります。そのため、相場・原価・商品価値のバランスを取ることが重要です。

商品の価値で決める

商品の価値を基準にした価格設定では、原価計算や相場調査に入る前の「商品構想」の段階で、どのような価値を提供する商品なのかを定義しておくことが重要です。

価格を原価から積み上げて決めるのではなく、「消費者がいくらなら買いたいと感じるか」という価値を基準に、想定する価格帯をあらかじめ設定します。

たとえば、コストパフォーマンスを重視した商品であれば市場相場よりも安い価格帯を目指しますし、性能や素材、付加価値で差別化する商品であれば、相場より高い価格帯を想定するケースもあります。

このように商品価値を先に定義しておくことで、その後の相場確認や原価設定、利益率の検討がスムーズになります。

ただし、価値に見合わない高価格設定は売れにくくなるため注意が必要です。特に、価値を正しく伝えるブランディングや訴求が重要となるため、ハイブランド商品や希少性のある商品に向いた考え方といえるでしょう。

中国輸入物販ビジネスにかかるコスト一覧

価格設定をする際は、かかるコストを事前に把握しておくことが大切です。コストを把握しておくことで、正確な利益計算をしやすくなります。この章では、中国輸入物販に一般的にかかるコストをご紹介します。

仕入れにかかるコスト

まずは、商品の仕入れにかかるコスト(=商品原価)です。商品価格を目標の粗利益から計算する場合には、商品原価に以下のコストを含めることが多いです。

費用項目内容確認方法
商品代金仕入れ先から購入する商品の価格・仕入れ先サイトの商品ページで確認
(中国人民元表記の場合は、商品代金×為替レートで計算)・輸入代行業者へ見積依頼
中国国内送料仕入れ先→輸入代行業者までの送料仕入れ先または輸入代行業者へ確認
国際送料中国→日本までの運搬費・実重量または容積重量のどちらか大きい方で計算・輸入代行業者へ見積依頼
関税・消費税国による輸入税・日本貿易振興機構または輸入代行業者へ確認・リサーチの段階では、(商品原価+国際送料)×15%でおおよその計算でも可
輸入代行手数料輸入代行業者への手数料輸入代行業者へ確認
通関関連費用通関手続き代行料や書類手数料輸入代行業者へ確認

商品原価は利益を把握するために重要ですが、すべてを正確に計算するのは困難です。リサーチの段階では少し高めに、おおよそで計算しておくと安心です。

ただし、国際送料は商品原価の中でも大きなウェイトを占めます。リサーチの段階でも、なるべく正確に計算するようにしましょう。国際送料の計算方法を知りたい方、少しでも送料を抑えたい方は下記の記事をご覧ください▼

関税について知りたい方は、以下の記事に書いていますので、あわせて参考にしてみてください▼

販売にかかるコスト

次に、商品を販売するときにかかる主なコスト(=販売費・管理費)を確認しましょう。

  • 梱包材費用
  • 日本国内送料
  • 広告費・販促費​
  • 出店料・販売手数料(利用プラットフォームによる)
  • 在庫保管料(利用プラットフォームによる)

間接的にかかるコスト

普段はなかなか意識しづらいものですが、間接的にかかってくるコスト(=固定費・共通費)もあります。毎月定期的にかかるものも多いので、あらかじめ考慮しておくと安心です。

  • 家賃(事務所がある場合や自宅で一部在庫保管している場合)
  • 電気代
  • 通信費
  • 消耗品費
  • ソフト・サブスク代

失敗しない!価格設定の5つのポイント

中国輸入物販で適切に価格設定をするには、以下のポイントを意識することが大切です。

  • 商品価値に合わせて価格設定する
  • 市場の相場から外れすぎない
  • はじめから安くしすぎない
  • ブランドコンセプトに合わせて価格設定する
  • 価格の見せ方を工夫する

それぞれ詳しく解説します。

商品価値に合わせて価格設定する

利益を意識するあまり、商品の価値に対して高すぎる価格設定をしてしまうと、売れにくくなってしまいます。逆に、商品の価値に対して安すぎる場合も「品質があまり良くないのではないか」「安売りしている理由があるのではないか」とマイナスイメージを与えてしまう可能性があります。

商品の価値と顧客の「この価格なら買いたい」と思う金額のバランスをとることが大切です。

市場の相場から外れすぎない

同じような商品がいくらで売られているか、商品の相場を知ることも大切です。特に中国輸入×ECモール販売の場合、価格で比較されやすいため、相場からかけ離れた価格にしてしまうと、売れにくくなる可能性があります。

特に新商品は、まず相場に近い価格か少し低めの価格でスタートし、顧客の反応を見ながら少しずつ調整していくのがおすすめです。

はじめから安くしすぎない

最初から価格を下げすぎると、後で値上げをするのが難しくなります。特に、日用品や食品などリピートされやすい商品は注意が必要です。「以前より高くなった」と感じてリピート顧客が離れてしまったり、「以前より値上がりしている」と低評価レビューが付いてしまうかもしれません。

安く売りたい時は、初回購入者限定価格や期間限定セール価格のように理由をつけて販売するのがおすすめです。

ブランドコンセプトに合わせて価格設定する

ブランドコンセプトによっても、ふさわしい価格は変わります。例えば、「高品質で長く使える」というコンセプトなら、価格は少し高めでも良いでしょう。一方で、「気軽に試せるプチプラ」というコンセプトなら、価格は抑えめにする必要があります。

価格は、ブランドイメージを伝えるための要素の1つです。価格設定する時は、自店のほかの取り扱い商品と相場感が合っているかも確認しましょう。

価格の見せ方を工夫する

お店やネットショップで「980円」や「1,980円」といった中途半端な価格を見かけることはありませんか?

これは「端数価格」と呼ばれ、1,000円などのキリの良い数字より少し安い印象を与え、「お得そう」「買いやすい」と感じてもらいやすくする効果があります。こういった購買心理を活用し、価格設定するのも効果的です。

とはいえ、ブランドの雰囲気によっては、こうした価格設定が逆効果となる場合もあります。たとえばハイブランドの場合、「1,000円」や「20,000円」など、あえてキリの良い数字にしたほうが、シンプルで洗練された印象を与えられます。

商品やブランドコンセプトに合わせて価格の見せ方も工夫してみましょう。

まとめ

今回は、中国輸入物販ビジネスでの価格設定についてご紹介しました。適切な価格設定を行う上で最も重要なのは、コストを正確に把握することです。輸入代行業者を活用することで、仕入れにかかる費用を正確に計算しやすくなります。

中国輸入代行のイーウーパスポートでは、商品ごとの仕入れ原価や国際送料、関税見込みなど、価格設定の判断に必要な情報を詳細に共有しております。さらに、仕入れ先への価格交渉でコスト削減、丁寧な検品により返品率の低減につながるケースもあります。

価格設定に不安がある方や、仕入れ・販売コストを改善したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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