「返品が多すぎて利益を確保できない」
「開封済みの商品が返品されて損失になってしまった」
「返品の対応に忙しく、リサーチや仕入れの時間が足りない」
Amazonでは購入者ファーストを掲げており、購入した商品が到着してから30日以内であれば返品できます。
Amazonで返品が許可されている理由には、出品者側に責任のある商品の破損や不具合とは別に、
「思っていた商品と違った」
「サイズが合わなかった」
「間違えて注文した」
などの購入者都合によるものもあります。
購入者にはありがたい仕組みですが、出品者としては返品が続くと利益を確保できず困ってしまいますよね。
この記事では、Amazon販売で返品率を下げるために事前にできる対策を解説します。
この記事を参考に対策して、返品による損失を最小限に抑えましょう。
破損や不具合による返品の対策方法

破損や不具合による返品が続く場合、商品や配送方法の改善によって返品率を下げられる可能性があります。
- 仕入れ先に品質改善や検品の強化を依頼する
- 梱包方法を見直す
仕入れ先に品質改善や検品の強化を依頼する
返品の原因が商品の不具合や初期不良なら、仕入れ先に品質改善を依頼しましょう。商品の製造方法に問題がある可能性があります。
オリジナル商品であれば、製造を委託しているOEM工場に連絡してください。
また、出荷前検品の強化も有効です。不具合の出やすい箇所や破損しやすい箇所を重点的に検品してもらうことで、購入者のもとに不良品が届くのを防げます。
依頼後も同様の理由での返品が続くようなら、商品の販売停止やOEM工場の変更を検討する必要があるでしょう。
梱包方法を見直す
配送時に破損している場合、梱包方法を見直しましょう。
食器などの割れやすい商品は、梱包資材の強度が弱い、緩衝材が少なく商品が十分に固定されていないなどが原因で配送中に破損するおそれがあります。
- 梱包資材を変更する
- 緩衝材を追加する
など、梱包方法を見直して配送時の破損を防ぎましょう。
「イメージと違った」という返品への対策方法

「イメージと違った」という理由での返品は、商品ページを改善することで減らせる可能性があります。
届いた商品がイメージと違ったということは、実際の商品と商品ページに掲載されている情報にギャップがあるということです。
たとえば、商品ページに「どんな汚れでも絶対に落ちます!」と書かれた洗剤を購入したのに落ちない汚れがあると、「想像していた商品じゃなかった」と返品したくなります。
しかし、「手あかや花粉の汚れは落とせますが、油汚れは落とせません」と書かれていたらどうでしょうか。油汚れが落ちないといって返品をする人はいないでしょう。
これは購入者が「油汚れを落とせないこと」に納得したうえで商品を購入しているためです。
「イメージと違った」という返品率を下げるには、商品ページの情報を充実させ、利用者にギャップを感じさせないことが大切です。
ここでは「イメージと違った」という返品率を下げるために、商品ページを構成する商品画像と説明文をどのように改善したらいいのか解説します。
商品画像を改善する
まずは商品画像と実際の商品を比較し、商品の色や形が正確に伝わるかを確認しましょう。
実際の色とかけ離れた画像を使用すると、
「思っていたより暗い色で好みじゃなかった」
「違う色の商品が届いた」
と返品される可能性があるので、実際の色に近い写真を用意することが大切です。
商品画像を撮影する時は、背景は白にすると商品の色や形が伝わりやすく、おすすめです。
他にも画像を加工して色を調整する方法もありますが、商品をよく見せようと加工し過ぎるのはNGです。
画像加工の目的は実際の色味に近づけること。加工のし過ぎは購入者が感じるギャップを大きくしてしまいます。
また、商品全体の形やサイズ感の伝わる画像を登録していますか?
商品を正面から撮影した画像や商品単体の画像だけでは、商品の形やサイズ感が伝わりません。次のような画像を用意し、商品の形やサイズ感を正確に伝えましょう。
- 商品の側面や背面を撮影した画像
- スマホやティッシュなど、サイズ感の分かりやすいものと並べて撮影した画像
Amazonの商品ページでは動画の掲載も可能です。動画は画像よりも多くの情報を盛り込めるので、実際に商品を使用している動画を登録するのもおすすめです。
商品画像や動画の使い方を見直し、購入者にできるだけ多くの情報を提供しましょう。
商品説明文を改善する
商品説明文を充実させることでも返品率を下げられます。
返品の多い商品の説明文は次のようになっていませんか?
- 商品説明文が2~3行しかない
- 嘘の情報や誇張表現が含まれている
- 商品のデメリットを記載していない
商品に関する情報が少ないと、「あるだろうと思っていた機能がなかった」などの理由で返品される可能性があります。
実物を確認できないAmazonなどのECサイトで購入者とつながれるのは商品ページだけです。本気で購入を検討している人は商品説明を参考にするので、商品説明で商品の機能や魅力をしっかり伝えましょう。
また、商品を買ってほしいからといって、嘘の情報や誇張した表現で商品の良い面ばかりを強調するのはNGです。
たとえば、開封済みの中古品を「新品」「未開封」と記載して販売する、防水等級の低い商品を「水中に落としても大丈夫」と記載するなどです。
商品の特徴を誇張して売上が伸びても、商品が届き嘘だと分かれば、ガッカリされて返品率が上がるだけです。
返品対策には嘘を伝えるよりも、商品のデメリットを積極的に記載する方が有効です。
まとめ【高すぎる返品率は対策して下げられる】
この記事では、Amazon販売の返品率を下げる方法を解説しました。
本記事のまとめ
- 商品の不具合や初期不良の場合は仕入れ先に改善を依頼する
- 配送時の破損は梱包方法を見直して対応する
- 「イメージと違った」という返品には商品ページの改善が有効
- 商品ページでは嘘や誇張をせず、商品の情報を正確に伝えることが大切
返品率が高すぎる場合、原因に合わせた対策を行うことで改善できる場合があります。
Amazon販売で返品率が高いと利益を圧迫し、ビジネスが伸び悩む原因になります。しっかり対策をとって返品率を下げ、利益を確保していきましょう。