2025年最新版 広州皮革問屋街【三元里】最新レポート

広州での買付をお考えの皆さん、この記事は必見です!

この記事を読むことで、広州最大級の皮革製品卸売市場「中港皮具城」の魅力や、仕入れに役立つ情報を徹底的に知ることができます。

特に、以下のような方におすすめです!

  • これから広州での買付を始めたいけれど、どこから手をつけるべきか迷っている方
  • 効率よく市場を回り、スムーズに商品を仕入れたい方
  • 高品質な革製品を探しているバイヤーや事業者の方
  • OEMやODMの活用方法について具体的に知りたい方

このガイドを読めば、広州での買付がもっと効率的になり、成功につながること間違いなしです!ぜひ最後までお読みください。

目次

中港皮具城 

弊社のアテンドサービスや買付ツアーをご利用されて広州にお越しになったことがある方はご存じかと思いますが、広州の代表的な商材と言えば、やはりアパレルや革製品になるかと思います。 

広州は、中国の革製品やカバン・バッグ類の生産地及び集散地として国内外のバイヤーの間でも大変有名で、「世界の皮革製品は中国にある、中国の皮革製品は広州にある」という言葉もあるくらいです。 

この言葉のとおり、広州には、革製品のデザインや商品開発、さらに皮革素材や金具、ストラップといった部材の一括卸、生産加工、販売までの一連のサプライチェーンが揃っており、生産技術のレベルと革新的な生産能力は、中国国内の皮革業界において常にリーダー的地位を占めています。 

広州の革製品および付属品の卸市場といえば、真っ先に思い浮かぶのが『三元里』です。

三元里エリアは広州駅からもほど近く、市バス、省バスでのアクセスも便利で、広交会(広州交易会)の展示会場からの移動も便利で、エリアの北側は広州白雲国際空港に繋がる高速にも接続し、優れた立地条件が揃っています。 

1987年に開業して以来、中国国内では初となる自発的に協業・連携された皮革製品市場として国内外で一番有名なエリアとなっています。現在では地域内に、大型皮革製品専門市場を約 30 カ所擁し、営業店舗数は 6000 軒以上、敷地面積はおよそ 16 万平方メートルを占め、年間売上高は 100 億元(=約2,000億円)にも達する総合的な皮革製品の大型産業クラスターとして今日の発展を築いています。 

 このような三元里エリアで、品質が最も良い本革バッグや革製小物を扱い、国内外の最新のファッショントレンドを取り入れた斬新なデザインの商品が数多く並んでいる卸売市場と言うと、間違いなく「中港皮具城」は有力です。 

ということで今回は、広州の代表的な本革製品の問屋ビル ー「中港皮具城」を皆さんにご紹介させていただきたいと思います。 

「中港皮具城」 

アドレス:広州市白雲区三元里大道11-21号 
公式ホームページ:https://www.yuexiuproperty.com/zglm/ 
営業時間:10:30am~6:00pm(当ビルの各店舗は10:30amぐらいから開店し始めますが、この時間だと、まだ開いているお店は少ないので、11:00amあたりにビルに到着するイメージで良いかと思います。) 

交通アクセス: 
これまでは、広州地下鉄2号線「三元里」駅のA1出口から徒歩で約10分掛かっていましたが、 

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2024年12月28日に開通したばかりの広州地下鉄11号線「梓元岗」駅のC出口から出ると、すぐ横が当ビルですので、より移動が便利になりました。 

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「中港皮具城」概要 

「中港皮具城」は4.3 万平方メートルという規模の総建築面積を構え、統計によるとコロナ以降の年平均営業店舗数は約700軒になるそうです。実際にビル内を全て回ってみましたが、閉まっているお店はほぼありませんでした。 

ビル全体はB2から11Fの計13フロアあります。 

5F~11F オフィス&倉庫 
B1~4F 店舗 
B2 駐車場 

施設の特徴としては、広くて明るいビル内環境が整えられていて、真夏の熱い時でも冷房もしっかりと効いていて、来店された方が快適に買付ができるよう配慮が行き届いています。 

さらに、有料での24時間荷物預かりサービスがあり、重い荷物を持ち歩くことなく、楽々商材を探すことができます! 

ロッカーは1階の南門周辺(駐車場の反対側)に設置されています。 ロッカーは大、中、小の3種類のサイズの保管スペースがありますので、保管荷物のサイズに合わせてお選びいただけます。 

例えば、小型サイズですと、ビジネスリュックと同じぐらいの大きさの荷物を収納することができます。 

また、中型サイズは20インチのスーツケース或いは同等の体積の荷物を、さらに大型サイズは24インチのスーツケース或いは同等の体積の荷物を収納することができます。 

利用者はWeChat/AliPayのスキャンコードでロッカーを開け、自分で操作を完了させる必要があります。 
※サイズによって3~5分以内の保管は無料となります。どのサイズも24時間以内であれば、最大の保管料金は30元(=約600円)となっています。 

テナントMAP 

先程まで回ってきたお店に再度戻って、商品を確認したいような時、位置に迷ってお店の場所が分からなくなることがよくありますよね。 
今回、お店のブース番号が入ったテナントMAPを入手できましたので、ぜひスマホに保存して次回当ビルを回る時にご参考ください。

B1 

1F 

2F 

3F 

4F 

中港皮具城の主な取扱商品 

「中港皮具城」は本革バッグの卸販売がメインになっていますが、その他にも革製のベルトやキーケース、財布、ストラップなどの小物を取り扱っているお店が多数あります。本革製品を中心に展開しているとは言え、極一部ではありますが、高品質のPU製バッグを販売しているお店もあります。 

また、こちらのビルでは残念ながら、コロナ禍以降、ブランド物のバッグのデザインを模倣した商品が大量に並ぶようになってきたというマイナス面もあります。ビル内を回るとそのようなコピー商品がそこら中に並んでいますが、あくまでも「偽物」ですのでくれぐれもご承知おきください。 

とは言うものの、このようなお店が単なるコピー商品専門の小売店に過ぎないと思うのは大間違いです。 

なぜなら、このようなお店でも正規の自社工場を持っているところがほとんどで、当然ながらOEMやODM生産にも対応可能です。ポジティブな解釈をすると、敢えてブランド品のデザインを真似して商品を作ることによって、自社の生産能力や技術力をアピールしているという側面もあるようです。 

もし、このような工場に商品生産を依頼するときは、日本から参考となるサンプルを持参いただいたほうが、その後の交渉がスムーズに進行できると思います。 

今回、現地をリサーチした際に、当ビル内に数百店舗ある中で、特に日本の方々が好きそうなアイテムや独自のスタイルとオリジナリティに優れたデザインを持つ店舗をセレクトしましたので、それを皆さんにご紹介させていただこうと思います。 

まずはビル正面の階段から上がって、すぐ左にあるこのお店です。 

店内の環境演出や商品の陳列方法にとてもこだわりが感じられるお店です。 

お店に入ると、独特なペイント柄のバッグが目に入りました。 

店員さんに製品について紹介してもらうと、なんと、印刷ではなく職人の手描きによるペインティングとのことでした! 

こちらのペインティングバッグは大きさやデザインによって値段がそれぞれ違いますが、価格帯は200~450元(=約4,000~9,000円)になります。 

オリジナル柄の商品制作も依頼可能です。その場合、1デザインで50個からオーダー可能です。 

デザインデータを支給すれば、手描きサンプルを制作してくれるそうなので、実際のペインティング効果も確認できます。 

サンプル制作費用はデザインによって、500~1,000元(=約10,000~20,000円)の範囲内で変わってきます。 

こちらの本革製バッグのほとんどが在庫品があり、店頭ですぐ購入できます。 

最小ロット15個(色や種類でのアソート可能)から購入可能で、価格帯は120~240元(=約2,400~4,800円)となっています。 

こちらのようなトートバッグは仕切りが多く、製法もやや難しいこともあり、値段は少し高めに設定されています。 

単価:365元(=約7,300円)/個 になります。 

店員さんに確認したところ、こちらの工場は広州にあるそうです。 

素材の本革はすべて輸入牛革で手触りや色合いがとても良く、品質も保証できます。 

※革の輸入証明書類の提供が可能です。 

品質対応についても前もって確認してみましたが、牛が成長過程でできた皮膚の皺や筋、キズ跡は品質不良ではなく、あくまでも原材料由来の天然の症状とみなされ、返品・交換対応はできないそうです。 

ビル内のほとんどがバッグを扱っているお店ばかりの中で、一風変わったバッグチャームを取り扱っているお店が目を引きました。 

上記2軒のお店ともに、ぬいぐるみチャームとフェルトや牛革でできたバッグチャームなどを取り扱っています。 

その中で、他ではあまり見たことがない、花をモチーフにした牛革製バッグチャームが気になりました。店員さんに聞いてみると、素材は主に輸入牛革を使っているそうで、ステンレスや真鍮のメタルパーツにはお好みでローマ字を入れることもでき、自由な組み合わせでカスタマイズ可能です。 

メタルパーツは、それぞれの素材と色によって価格が異なります。 

●シルバー(ステンレス製):12元(=約240円)/個 
●ゴールド(真鍮製):14元(=約280円)/個 
●カラー(単色):20~30元(=約400~600円)/個 
●カラー(多色):30~40元(=約600~800円)/個 

ロットで仕入れるより値段は高くなりますが、こちらの商品は小売で1個から仕入れ可能です。 

続きまして、こちらのお店になります。 

最初にこのお店の前を通りがかった時は、店頭に掲げてある独特しすぎるサインを見て「どう見ても日本向けのスタイルじゃないなぁ…」と思いきや、店内の様子を少し覗いてみたところ、意外と良さげなアイテムが並んでいるのに気が付きました。

扱っているアイテム数がびっくりするほど豊富で、ユニークでおしゃれなデザインの商品がそこかしこに陳列されています。 

一例を挙げるだけでも、スマホクリップ、小銭入れ、斜め掛けショルダーバッグ、コップカバー、イヤホンケース、スマホポーチ、リュック,キーホルダー、ベルト,アクセサリーなどの革製品を扱っています。 

これらは最小ロット1種類20個から仕入れ可能で、デザインによって単価は変わります。 

価格帯は20~300元(=約400~6,000円)程度になっています。 

上記のようなスマホホルダーはエンボス(型押し)でOEMができます。 
その場合、最小ロットは1種類300個からになっています。 

このお店を訪れた時は、ちょうど店員さんが商品の梱包発送作業に取り込んでいて、各商品の価格を確認することができませんでした。 

WeChatを追加して、後日送られてくるモーメンツの商品画像を見ながら単価を確認しようと思っていましたが、店員さん曰く「うちは取引するお客さんが多く、WeChatもすぐに登録できる上限人数に達してしまうので、誠に申し訳ありませんが、正式なオーダーをいただかない限り、WeChatの追加はお断りさせていただいております。」とのことでした(´ε`;) 

どうやら、かなり人気のあるお店のようですね~! 

まとめ

広州での買付を効率よく進めるためのポイントや「中港皮具城」の魅力をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?

広州は、世界中のバイヤーが注目する買付の中心地であり、成功への可能性が広がる場所です。しかし、広い市場の中で最適な仕入れ先を見つけたり、商談をスムーズに進めたりするのは、初めての方にとっては難しい場合もあります。

そこで、イーウーパスポートでは、現地での買付を全面的にサポートするサービスをご用意しております!以下のような方に特におすすめです。

  • 初めて広州で仕入れを行う方:市場を熟知したスタッフが最適な仕入れ先をご案内します。
  • 効率よく仕入れたい方:時間を最大限活用し、短期間で目標を達成できるようサポートします。
  • OEM/ODMの交渉に自信がない方:言語面や商習慣の違いを熟知したスタッフが交渉を代行します。
  • リピーターの方:現地の最新情報やトレンドをいち早くご提供します。

当社では、買付同行や交渉サポート、物流手配など、皆さまのビジネス成功に向けた包括的なサービスを提供しています。現地に詳しいスタッフが親身になって対応し、広州での買付をより安心かつスムーズなものにします。

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※コラム内で表示しております日本円での価格は(1元=20円)で計算しております。 

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