中国・北朝鮮国境の地方都市、延吉

当社はイーウーに拠点がありますが、出張もします。

中国は国土のいたるところに人がいて、人がいるところには産業があり、
そこでしか買い付けできない商品もあるのです。
木材や鉱物資源とその加工業が主流ですが、我々日本人にとっての魅力といえば、経済制裁のため直接取引をしてはいけないアノ人民共和国の商品が溢れている点でしょうか。

この地域は写真をご覧頂いてもわかると思いますが、中国語よりもハングル、韓国語が溢れています。

それもそのはず。住民の半数以上は、朝鮮族と呼ばれる人々なのです。

中国と北朝鮮は同盟関係にありますから、ビジネスの往来は比較的自由です。
そして中国と韓国も国交があります。

そんな事情から、38度線を挟んで睨み合っているはずの北朝鮮住民、韓国人は、ここでは手を携えてビジネス取引をしています。不思議ですね。

イーウーパスポート代表の佐藤は中国輸入ビジネスをはじめた翌年の2008年、この延吉市を訪れて以来10回以上来ています。
*延吉は、延辺朝鮮族自治州の州都です。

空気も澄んでいて、PM2.5とは無縁な感じです。

そういえば、中国では一般家庭での衛星放送受信は違法行為です。
うっかり香港の放送など受信したら、本当の情報が庶民に知れ渡ってしまいます。

しかし外国籍の家庭はOKなのです。

そんなわけで、この地域は普通にパラボラアンテナを見かけます。

日本食レストランや、ラーメン屋などもすでに進出。
こちらは西日本のチェーン店、神楽さんの延吉1号店です。
日本と同じ味でほっこり温まります。

飲食店が出店するのは、そこに商機があるから。
北朝鮮とビジネス取引してはいけませんが、実はここには日本の大手商社の駐在員も多く住んでいるのです。

それがどういう意味を持つかは、
中国輸入ビジネスをする者として、頭の隅に入れておいたほうがいいかもしれませんね。

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